製造について
Manufacture
加工
少ない作業人員で安定した加工品質と生産量を確保。
アルミパイプとは(アルミパイプ加工とは)/アルミパイプの特長
アルミパイプは空調機器、給湯機器等といった設備機器の配管部品や、自転車、照明器具、テント等といった生活用品や娯楽用品の構成部品等々、様々な用途・場面で使用されています。
アルミパイプ加工品のメリットは、一般的に銅やステンレス製のパイプ加工品に比べて安価かつ軽量であることです。腐食しにくいことも特長の一つですが、化成処理という表面処理(素材表面に10nm~20μm程度の皮膜を形成する処理)を施すことでさらに耐食性を高めることもできます。
パイプに施す代表的な加工には「切断加工」、「曲げ加工(ベンダー加工)」、「端末加工」などがあります。「切断加工」は所定の寸法にパイプを切断する加工です。求められる寸法精度に合わせた加工の精密性が必要となります。
「曲げ加工」はベンダーマシンを用いて、断面形状を維持したままパイプを屈曲させる塑性加工です。屈曲部内側のしわや外側の薄肉化を制御する必要があります。
「端末加工」はパンチやダイスを押し当ててパイプ端部を様々な形状へと変形させる塑性加工です。形状および精度に応じて多段階での拡管、縮管が必要です。
多田スミスのアルミパイプ加工製造工程
現在、当社ではガス給湯器内のガス配管用として様々なサイズ(※)、形状のアルミパイプ加工品を製造しております。また社内に化成処理やセラミック塗装の設備を保有しており、加工から表面処理までの一貫生産が可能です。
なお、当社の化成処理は塩水噴霧試験(JIS Z 2371:2015)1,176時間の耐食性をクリアしています。
(※) 量産中のパイプ外径:Φ16~Φ25(設備対応可能なパイプ外径:Φ8~Φ31)
銅製やステンレス製のパイプからの軽量化、コストダウンを検討する際には是非当社にお問合せください。
【①汎用ライン】
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定寸切断
ロータリー切断機で所定長さに切断します。 -
端末加工①
専用治具を用いて片方の端末をパンチ成形します。※独自技術 -
曲げ加工
ベンダーマシンで所定寸法に曲げます。 -
部品装着
部品を装着します。 -
端末加工②
もう片方の端末をパンチ成形します。
※独自技術 -
バリ取り・洗浄
バリやアルミ切粉、加工油を除去します。 -
検査
有害なキズや汚れの有無を確認します。 -
化成処理
専用設備で化成処理(防錆処理)を行います。 -
完成検査
必要に応じて気密性と外観の検査を行います。
【②専用ライン】
量産数量に応じてラインの専用化や自動化を行います。
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定寸切断
NC旋盤で所定長さに切断します。 -
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部品装着
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両側端末加工
専用設備で部品装着から端末パンチ成形(両端同時)までを自動で行います。※独自技術 -
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バリ除去
バリ・油を除去します。 -
自動画像検査
有害なキズ・打コン有無を確認します。 -
自動洗浄
アルミ切粉、油を除去します。
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化成処理
専用設備で化成処理(防錆処理)を行います。 -
完成検査
必要に応じて気密性と外観の検査を行います。
多田スミスのアルミパイプ加工特長例
例1<複雑端末形成>
複雑な端末形状に必要であったインサート金具の形状をパイプの拡管加工により形成してコストダウンを実現した例
例2<極小曲げ>
狭小スペース下のパイプ設計に必要であった金具(ろう付け)を極小曲げにより不要としてコストダウンを実現した例
極小曲げとはパイプの直径よりも小さいRで曲げる際にその直径を維持しながら曲げ加工を行う技術のことです。当社はΦ18のパイプで中心曲げR12のアルミパイプ曲げ加工の実績があります。
表面処理
専門メーカー級の多機能表面処理を社内で加工しています。耐食性・耐熱性・デザイン性・摺動性等、多様なお客様の要求に合った処理を施します。
当社で生産するバーナーは、自社で鋳造・塗装・組立を行い、お客様に提供しています。
当社で生産するアルミダイカストも自社で鋳造・加工後、化成処理(パルコート処理)を施し耐食性に優れた部品をお客様に提供しています。
当社で生産する電磁弁には、自社でモリブデン塗装を施した耐摺動性に優れた部品を組み込んだ電磁弁をお客様に提供しています。
組立
品質担保のため、自動化ラインと最終性能検査を中心にしたクリーンな組立工場で製造しています。